ロゴは、企業や団体やサービスが、顧客や関係者とコミュニケーションをとるために重要な役割を果たします。
まず、ロゴはあらゆる場面で用いることが可能です。ウェブ・アプリ・SNSなどのデジタル媒体はもちろん、名刺・パンフレット・ポスターなどの印刷媒体、店舗や施設などの空間まで、様々な場面でそのブランドの存在を伝えます。 また優れたロゴは上記の様々な場面で、そのブランドの持つ価値を、直感的に伝達します。その商品やサービスは愉快なものなのか、端正なものなのか、優しいものなのか、ロゴが第一印象をつくることで適切なコミュニケーションのスタートがきれるのです。
そして、様々な場面で価値を伝えたロゴは、その場面を去った後も人々の心の中で何度も思い出され、ブランドの記憶とともに定着していきます。人々の心に残るそれこそがブランドの本質であるとも言えます。
ブランドの価値の本体は、優れた商品やサービスにあります。けれども、それが人々の記憶の中で何度も呼び起こされなければ、それはブランドではなくあくまで優れた商品やサービスでしかありません。その記憶の中で思い出されるきっかけの大切なひとつにロゴがあります。ロゴ（だけではありませんが）をきっかけに何度も思い出されることで初めてその人の中に生まれるもの、それこそがブランドだと言えるのです。
ロゴがブランドにとって大切だと言われるのは、上記のようにブランドが生まれる起点にロゴがあるからだと私たちは考えています。

前述したロゴの持つ価値を達成することを考えると、良いロゴがどのようなものかは自ずと見えてきます。
まずは、シンプルであること。
SNSの小さなアイコンから、店舗や施設での看板まで、様々な場所で正しく表示されるためには、なるべくシンプルであることが求められます。また、人々の記憶の中で何度も思い出されるためにもシンプルであることは大切です。
次に独自性があること。
ロゴはサービスや商品の持つ独自の価値を伝える必要があります。そのためにはありきたりの形状では役目を果たすことはできません。そして独自性があることは、人々の記憶に残りブランドを醸成することにもつながるのです。
最後に、社内や団体内で愛されること。
ロゴは最終的には商品やサービスを受け取るお客様に愛される必要があります。しかしその前に、まずは商品やサービスの提供者である自分たちが愛せるロゴでなければ、自信を持って世の中へ訴えかけることはできません。だからこそまずはロゴを使う社内・団体内で愛されることがロゴにとって大切であると考えています。